前回は、システム手帳のリフィルの世界共通仕様のサイズについて情報共有しました。
今回からは、メーカー独自仕様について共有したいと思います。
第一弾は、日本のメーカーのものです。
ASHFORDとSystemDiaryのものです。
ASHFORDのHBxWA5
HBxWA5は著作権上、本物の写真などが載せられませんが、大きさとしては写真の手書きのとおりです。
名前の由来のとおり、
- Hight(高さ)がBible(バイブル)サイズ、つまり170mm
- Wide(幅)がA5サイズ、つまり148mm
という特殊サイズです。
A5サイズだとちょっと大きいけど、バイブルだと小さいというサイズ感を埋めようとした試みといえます。この点では、弊社のA5スリムと同じ発想ですが、方向性が違うということになりましょうか。
パッと見、正方形に見えるそのバインダーの形は、持った感じが少し重めです。リフィルもASHFORD社専用を使うことになります。または、A5サイズを40ミリほど縦に切ることになります。
システムダイアリー
システムダイアリーは、小ぶりなサイズです。最大の特徴は、
穴が8つ
あることでしょうか。大きさは高さ140mm、幅82mmです。
黄金比だそうです。手帳の紙に黄金比が関係あるのかわかりませんが、黄金比だそうです。
日本で初めてシステム手帳を作ったメーカーと言われており、老舗で、コアなユーザーが残っているシステム手帳です。
ただ、リフィルはネットショップで買うしかほとんどなく--この点では当社も同じかもしれません(笑)--入手しづらいのがデメリットかもしれません。
紙の大きさがしっくりくるという人がいらっしゃるので、リピータユーザーがいる限り、続くものと思われます。
既存のモノの組み合わせと完全独自
ASHFORD社のHBxWA5は、既存の2つのリフィルを組み合わせて新しいサイズを作った感じです。
一方、システムダイアリーは黄金比というところから持ってきた完全独自サイズといってもいいでしょう。
他社のリフィルにも言えますが、この独自サイズというのは、市場が大きくなれば、それなりのリターンがありますが、市場が小さくなると一気に厳しくなるという特徴があります。
個人的見解ですが、他のサイズも出しているASHFORD社は、この独自サイズがあまり大きく伸びなくても他に世界共通仕様のサイズの商品も多数お持ちなので、あまり痛手はこうむらないでしょう。が、一方、システムダイアリーの方は、このサイズしかやっていないため、ユーザーが離れると一気にきつくなるという状況です。
システム手帳市場が2016年ごろから少しずつ伸びてきているとは言われているものの、他のブランドに比べるとシステムダイアリーの存在は薄いと言わざるを得ません。この状況下で今後、システムダイアリーがどのような戦略をとってくるのか、競合メーカーとしても興味がありますし、経営コンサルタントとしても興味があります。
次回は、海外メーカーの独自仕様、つまり、フランクリンプランナーを見てみます。